「昔ながらの製法にこだわった麹職人が仕込んだ熟成あま酒」は、静岡・焼津の老舗「カネジュウ食品」がつくる、麹の力だけでしっかりと甘さを引き出した濃縮タイプの米麹あま酒です。通常のあま酒よりも長く熟成させ、麹の使用量も増やしたことで、砂糖も食塩も使わずにコクのある甘さを引き出した一本です。
カネジュウ食品は、江戸時代中期の正徳元年(1711年)に静岡市で味噌・醤油づくりを始めた、300年以上の歴史を持つ蔵元です。現在は南アルプスを源流とする大井川の伏流水を使い、味噌や金山寺味噌、あま酒を「禅」ブランドとして展開しています。「駿河で、麹と、ひたむきに。」という言葉どおり、麹と向き合う姿勢を大切にしてきたメーカーです。
「昔ながらの製法にこだわった麹職人が仕込んだ熟成あま酒」は、麹づくりと熟成に時間と手間をかけている点です。カネジュウでは麹の生育を機械任せにせず、昔ながらの麹室で職人が温度や湿度を見極めながら育てています。麹菌がお米のデンプンを糖に変えてしっかり甘さが出たところで生育を止めることで、酸味や雑味が出る前の「甘さのピーク」を狙った米麹に仕上げています。
この熟成あま酒には、その米麹を通常品よりも高い割合で使用しており、砂糖や甘味料、さらに食塩も加えずに、ジャムにたとえられるほどの濃厚な甘さを実現しています。
味わいの印象は、しっかり甘くてコクがありながら、原料が米と米麹だけのため、あと口は比較的すっきり。好みに応じて水やお湯で薄める濃縮タイプで、パッケージの目安では3〜4杯分想定の容量(300g入り)です。
同じカネジュウの定番商品「禅 あま酒 お米だけの甘さ」と比べると、この熟成あま酒は、ワンランク上の位置づけです。麹の使い方と熟成期間を長くすることで、甘さとコクをより引き出したプレミアムタイプです。
他社品の高精白米を使ったすっきり系の麹甘酒などと比較すると、この熟成あま酒は、麹比率を高めて、濃密な甘さとコクを前面に出したタイプです。同じ麹甘酒でも、口当たりが軽やかで後味重視のものと、甘さとボディ感を楽しむものとで好みが分かれる部分がありますが、この甘酒はしっかりとした甘さのタイプです。
麹の存在感、甘さをしっかり感じる濃厚な一杯を求めている人や、普段から甘酒をよく飲んでいて「もう少しコクのあるものも試したい」と感じている方におすすめの甘酒です。